春祭りについて

春祭りは5月の第3日曜日に昼宮、その前日の宵宮の2日間にわたり開催され、西・東二台のだんじりの宮入と町内巡行、 東西12種類の獅子舞の奉納が行われます。
春祭りのはっきりとした起源は不明ですが、昭和40年代中頃に一度途絶えていた春祭りが平成14年に復活し現在に至ります。
倉出しされた西の「だんじり」は、笛・太鼓・鐘による軽やかなリズムのだんじり囃子を奏でながら宮入りします。 そして、神社拝殿前の特設舞台上で西講中は5種類の獅子舞を奉納します。 昼宮では獅子舞奉納後、大久保駅前までだんじりの町内曳き回しも行います。

春祭りの写真

だんじり巡行中の様子

西講中の獅子舞

獅子は頭(かしら)と後追い(あとおい)の二人で操る神楽獅子です。 西の獅子は東の「雌獅子(めじし)」に対し「雄獅子(おじし)」で、口を大きく開け閉めしながら荒々しく舞わすことが特徴です。
獅子の前では「つり子」と呼ばれる子供が、ササラや扇・長刀・まりなどを持ちながら獅子を相手に踊りを踊ります。

獅子舞演目

八島

八島は日本を表す呼称で、左右のつり子は棒で、真ん中のつり子は扇で荒ぶる獅子を鎮め、最後はつり子の「せーせ」の 掛け声とともに獅子とつり子が仲良く踊る、日本の平和を祈る舞です。

西講中の八島

八島

矢車

獅子は大きく口を開け閉めしながら激しく踊り、二人のつり子は竹を割ったササラをこすり合わせて音を立てながら 獅子と同じ動きで踊る、獅子とつり子の息の合った舞です。

西講中の矢車

矢車

扇の舞

ゆったりしたお囃子に合わせて、つり子が扇で獅子を操りながら踊る優美な舞です。

西講中の扇の舞

扇の舞

花がかり

軽快なお囃子に合わせて獅子が踊り、最後につり子が花のついた椿の枝を獅子にくわえさすと、 獅子は椿の枝を花吹雪とともに吐き出す華麗な舞です。

西講中の花がかり

花がかり

栄禮(えいらい)

獅子はまりや長刀(なぎなた)を持ったつり子を相手に踊ります。 つり子は獅子を長刀で切りつけた後、でんぐり返りをして獅子から逃れます。 最後に獅子の舞手は獅子頭を口でくわえ、両手を使ってつり子の差し出すまりでたわむれます。

西講中の栄禮

栄禮

だんじりの紹介

先代のだんじりはシンプルな構造のものでしたが、平成15年に春祭りの復活に合わせて全て新調し、新しいデザインとなりました。(姫路:河野屋台製作所)
小ぶりですが狭間彫刻が施されただんじりで、水引幕は秋祭りの布団太鼓と同じく、阿吽の龍が描かれた幕です。 だんじり後方ののれんは、紺地に金の唐獅子を描いています。

大久保町西講中のだんじりの写真

大久保町西講中のだんじりの写真

大久保町西講中のだんじりの写真